
住んでた借家が古くなり、取り壊すことになったので引っ越し先を探しました。正直、そんなにお金もないので、引っ越し費用や家賃の安い賃貸が理想です。
そこで!CMで話題の敷金・礼金・手数料・更新料無料の「ビレッジハウス」に引っ越しました。
ビレッジハウスに実際住んでみた感想や評判、契約や審査について書いていくので参考にしてください。
ビレッジハウスとは?
ビレッジハウスとは、「雇用促進住宅」という国の事業で作られたアパートを「リフォーム/リノベーション」し、低価格の家賃で契約できる賃貸アパートです。
建物は主に鉄筋コンクリートで建てられていて、築30年、40年以上経過しているような古い建物が多いです。
全国のビレッジハウスを調べてみたら、新しくても築20年前後の建物になります。
元々、国の事業で作られた安いアパート・マンションで、古い建物なのが家賃の安い理由です。家賃は格安で1万円台のお部屋もあります。
敷金や礼金は無料。保証人も必要なく、更新料もありません。
入居の審査も甘いので、私のような収入の少ない人、高齢者や外国人、生活保護を受けている人など、生活水準が平均より下回る方が多く住まわれています。
大手賃貸契約で落ちた人の最後の砦です!
ビレッジハウスの評判や口コミは?デメリットはある?
結論から言いますが、ネットで検索してみると「ビレッジハウスに住んでみて良かった」という評判や口コミは少ない印象です。
「自分がどのような条件で賃貸に住みたいのか?」によって、ビレッジハウスへのメリットやデメリットが変化する評価になると思います。
みんなが思うビレッジハウスの評判や口コミについて、私が実際に住んでみた感想を踏まえて書いていくので、これからビレッジハウスに住みたい人は是非参考にしてください。
好き嫌いが大きく分かれる賃貸物件なので、住んでいる人の口コミを参考にしてみましょう!
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治安が悪そう
ビレッジハウスは「外国人が多いから治安が心配」という口コミを見かけました。
実際に住んでみて思うのは、住んでる半分は外国人なんじゃないかな?ってことです。
すれ違う人もそうですが、外から聞こえてくる言葉は外国語が多いですし、日本人らしからぬ厳つい車が止まってたりもします。
だからといって治安が悪いのか?というと実感はありません。
団地なので子供たちも無邪気に遊んでますし、泥棒や器物破損のような事件の話も聞きません。
治安よりマナーの悪さ
私が感じるのは「ビレッジハウスの治安が悪い」というよりも「マナーが悪い」という印象ですね。
ゴミはまぁひどいです。ゴミ捨てのルールも何もあったものじゃないです。
普通に洗濯機が捨ててありますし、何日も回収されてないようなゴミもある様子です。
駐車に関しても、駐車場内外に勝手に止めている車が多いです。
管理人の方も「マナーが悪い人が多くて困ってる」とは言ってましたが、じゃあ具体的に何か対策しているのかというとそうでもなさそうです。
5か国語くらい書かれた張り紙で注意はしているようですが、改善は難しいでしょう。
ビレッジハウスに住んで1年が過ぎましたが、「物が盗まれた」とか「騒音トラブルになった」「ヤバイ人に絡まれた」などの被害はないので、何かあったら追記していきますね。
逆に考えれば、自分たちのマナーが多少悪くても平気!とも言えちゃう。
騒音でうるさそう
「マナーが悪い」にも繋がる話ですが、部屋の物音は結構響きます。
イスやテーブルなど「重い物を引きずる音」「物を落とす音」は深夜帯でも響いて聞こえてくることもあります。
「トイレの流す音」や「玄関や襖を開け閉めする音」は、確実に他の部屋に響きます。
「車の出入りの音」や「外での会話」は、部屋の中まで響いて聞こえてきます。
意外と隣の話し声は聞こえてこない
ただ、隣や上下の部屋の中の会話はほとんど聞こえないですね。鉄筋コンクリートの強みでしょうか?
耳を澄ましたり、横になって枕に耳を付けていると、何となく響いて聞こえてくる感じです。
ビレッジハウスに住んで感じるのは、周りの物音に神経質な人は穏やかに住むことは難しいでしょう。
もっと別の賃貸を探すべきです。
騒音トラブルは今のところないですし、逆に、多少の物音は気にもしないという人にとっては最高の物件でオススメです。
自治会・町内会が面倒そう
「自治会や町内会に加入しないとゴミが捨てられない」とか「嫌がらせを受ける」なんて話を聞きますよね。
断っても強制加入だと言われたり、渋々会費を支払って草むしりなどの活動に参加しないといけないのも・・・大変ですよね。
ビレッジハウスの自治会や町内会は「ある地域」と「ない地域」があります。
私の住んでいるビレッジハウスには自治会・町内会はありませんでした。
私の想像ですが、外国人が多すぎるため自治会・町内会は機能しないのだと思います。
自治会や町内会がないということは管理する人たちがいないので、ゴミ捨て場のマナーの悪さが目立つのかもしれません。
「じゃあ、周辺の掃除とかは誰がやってるの?」かというと、恐らく自主的な活動なのだと思います。
実際に階段を掃除している人もいますし、草刈りやゴミ拾いをしている人もいます。
明らかに綺麗な階段とそうでない階段、一部の区画だけが綺麗になってたりするので、やはり自主的な活動なんだと思います。
自治会や町内会に入るのが嫌だな~・・・という場合は、「私が住みたいビレッジハウスには自治会・町内会はあるのか?」というのは、内見時に聞いてみるのがオススメです。
初期費用と家賃が安い
ビレッジハウスと言えば敷金礼金なし。更新料もなしで初期費用や手数料を最安に節約できる賃貸です。
さらに!毎月の家賃は20,000円台~(1万円台もあり!)という、とても安い良心的な設定金額となっています。
元々は国の事業で建てられた雇用促進住宅をリフォーム/リノベーションしているのが安い家賃の理由です。。
築30年、40年以上経つような物件が多く、お世辞にも新しい綺麗な建物というわけにはいきません。
建物や部屋の様子は内見で確認した方が早いですが、建物自体の古びた感じ、細かい傷や隙間、雑な塗装、過去に住んでいた人たちの生活感は覚悟しておきましょう。
その分とても安い!
ビレッジハウスへの入居時にかかる初期費用ですが、まずはその月の日割り分の家賃が必要になります。
ビレッジハウスのサイトを見てみると「火災保険」と書かれていますが、火災保険は必要な物件と必要じゃない物件があるようです。
で、これだけです。
初期費用 = 入居月の日割り家賃 + 火災保険(必要時)
たったこれだけの初期費用で入居することができます。
私が支払った初期費用は日割り家賃の6,770円だけでした。
ビレッジハウスへ空き部屋を問い合わせた時に、初期費用の金額を確認するのがオススメです。
入居条件・審査が甘い
ビレッジハウスは敷金礼金更新料なし、家賃も低価格ということで、生活水準が低い人たちが入居を求めています。
収入や資産が少なく、普通の賃貸では審査で落ちる人、フリーターや高齢者、外国人などでも審査が甘く、通りやすくなっています。
安定した職業を持たず、たとえ無職の状態だったとしても、内定証明や預貯金、仕送りや手渡しで毎月受け取っている収入などを証明できれば審査に通る可能性は十分にあります。
ビレッジハウスの審査は審査専門のところが行うらしく、問い合わせても審査内容について教えてもらえません。
唯一得られた回答は「継続的な安定収入がある事が前提」ということだけ。
「審査に落ちるかもしれない・・・」と悩んでる人はアルバイトを始めたり、「毎月これくらいの収入が安定して稼げてます!」というのを証明できるよう努力しましょう。
私の場合は、数千円というわずかながらのブログ収入も提出して、何とか審査に合格しましたよ。
虫が多い
私の住んでいるビレッジハウスが山の方にあるからか、それとも古いからか・・・虫が多いです。以前住んでた古い借家も虫が多かったですが、このビレッジハウスは大型昆虫が多い印象です。
ゴキブリは当然いるんですが、ゴキブリを狙う軍曹(アシダカグモ)やゲジゲジもいます。どちらも害虫ではなく益虫・・・とはいえ、ものすごい見た目なので苦手です。
アシダカグモは押入れ開けたら2匹(1匹はお亡くなりになってた)いるし、外の階段でもよくお見掛けします。
ゲジゲジは小さいのがいましたが、トイレに大型のゲジゲジがいて最悪でした・・・
あんな大きいゲジゲジ初めて見た・・・
ベランダに布団を干してたら、布団にゲジゲジがくっついてたこともありました。
虫が苦手な人は大きなデメリットです。
侵入経路は玄関の隙間、換気口が主になります。
ビレッジハウスへ引っ越したら、全ての隙間をテープで塞ぐことをオススメします。
ノラ猫が多い
ビレッジハウスの周りにはノラ猫がいます。人懐っこいのが多い印象です。
餌箱が置いてあるので、餌をあげている人もいるのでしょう。朝や夜には、猫の鳴き声や大喧嘩している声が聞こえてきます。
住宅地の方からも声が聞こえてきますが、案外みんな気にしてないんでしょうか?
今年生まれたような子猫も見かけたので、保護して去勢や避妊などの対策はしていないようです。
猫が苦手な人、猫アレルギーがある人にはデメリットです。内見時にビレッジハウスの周りを確認しておいた方がいいですね。
餌箱が片づけられ、餌禁止の張り紙がされていたので、管理人もお仕事をしているようです。
カビが凄い
鉄筋コンクリートのアパートでは避けて通れないカビが凄いです。部屋の壁あちこちからカビが発生します。
それだけ湿気が籠りやすい部屋なので、小まめな換気が必要になります。
私の部屋は虫の侵入経路を塞いでいるので、余計に湿気が籠りやすいのかもしれません。
- 治安が悪いというよりマナーが悪い
- 音が響くので神経質な人は厳しい
- 部屋の話し声は聞こえにくい
- 初期費用・家賃が安い
- 入居条件・審査が甘い
- 虫が嫌いな人は要注意
審査はゆるい?
噂では「入居審査が緩い」と言われていますが、家賃が相場よりも圧倒的に安いので相対的に審査が通りやすいというのが理由の1つ。
また「年齢、職業、国籍」が不問なので今まで職業柄や国籍のせいで借りられなかった人が借りられるようになったのも要因。
ビレッジハウスの審査に必要ものは以下。
申込時には以下の書類等をご用意いただいております。
① 印鑑:家賃支払が口座引き落としの為、銀行届出印をご用意ください。
② 身分証:運転免許証、健康保険証、住基カード、在留カード(外国人)、外国人登録証(外国人)など
③ 収入証明 所得証明書、直近3ヶ月分の給与明細
参照元:ビレッジハウス
これを見る限り、普通の物件の審査とはあまり変わらないような気がしますがネットでの意見を見る限り本当に審査は緩いっぽい。
職業が不問なので収入さえしっかりしていれば問題ないという点を考えると、審査項目が少なくて入居しやすいというのは間違いないです。
フリーターでも生活保護受給者でも家賃支払える証明ができればOKみたいです。
退去の際の違約金はいくらかかる?
ビレッジハウスの契約は2年なので2年以内の退去は違約金がかかることになります。
私が今住んでいるフリーレント物件にも違約金制度が存在しますが、1年以内の退去の場合なので、比較すると少し厳しめな印象。
違約金について詳しく明記されていませんが、通常は家賃1か月分~2か月分なのでビレッジハウスも同じぐらいと考えてください。
この辺は契約前に絶対に確認しておくべき項目ですね。
初期費用の目安
敷金礼金がかからない物件は他の仲介業者でも多いですが、それに加えて仲介手数料や鍵交換費用がないのがでかいです。前家賃を1か月とすると家賃8万円でも10万円程度で済みます。
ただ、敷金は退去クリーニング代として充てられるものなので、別途入居時にクリーニング代と称して3万円程度取られる可能性はあります。
ビレッジハウスはルームシェア&カップル向け
最低でも2K以上の間取りとなるので一人暮らしには正直言って広すぎて使い勝手が悪い。
同棲しようと思っているカップルや友達とルームシェアしたいと思っている人向けの物件が非常に多い。
物件数がかなり少なくて、選択肢なんてほとんどないですが初期費用、家賃ともに破格であることは間違いなので「希望の物件が見つかったらラッキー」ぐらいに考えるべきです。
部屋はリフォームされていて見た目は綺麗ですが築年数が古いことによって水圧が弱かったり、通常より虫が出やすい可能性も考慮するようにしてください。
いくら安くても住んで後悔して引っ越すのはもったいないので。